2008年09月29日

ヴントの心理学

「心理学の父」と言われたヴントはどのような学説を講座などで発表したのでしょうか?
ヴントは心を実体として捉えるのではなく、ある瞬間に意識にのぼった経験の全体だと考えました。
んっ、ちょっとわかりにくいですね。
人間に意識されるあらゆる経験が実験の対象になりました。
彼は被験者に色々な刺激を与え、その瞬間にどのような事を意識したかという報告を求めました。
この実験の方法を「内観法」といいます。

例えばちょっと目を閉じてみると、どのような事を思うでしょうか?
車の音や時計の音、外の様々な音が意識されるでしょう。
しかし、あなたの意識は、こうした「感覚」だけをとらえるわけではありません。
人によっては子供のころのことを思い出すでしょうし、昨日のことが思い浮かぶこともあるでしょう。
このような人間の意識に与えられる影響が、どのような要素から成り立っているかを詳しく分析していったものなのです。

ヴントは心的要素を結合して一つのまとまりとしてとらえる能動的な働きが人間の心には備わっていると考え、これを「統覚」と呼びました。

心理学の講座で使われる教科書の中には、彼の学説を「構成主義」と呼び、彼が心的要素が機械的に統合されたものが人間の意識であると考えたかのように記されているものがあります。
しかしこれは誤解だと思います。
「ね」「こ」という文字を見て、これをばらばらには人間はとらえませんよね。
「猫」という一つの言葉として認識する働きが心にはあるのです。

ヴントの他にも学説を唱えた学者はいましたが、ドイツの哲学的伝統として「はじめに全体あり基」という考え方が見られます。
この考え方を突き詰めると、「個よりも全体を優先させる」というナチズムの考えにつながっていく事も心理学から考えると非常に興味深いものです。


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2008年09月25日

心理学の誕生

2008092044010_3.jpg心理学の講座を受ける前に、そもそも心理学とはいつどのように、どこで誕生したのかを見てみましょう。

「心理学」という言葉は、ギリシア語での「心」と「論理」という言葉を組み合わせたもの。
このような語源から考えても、心理学が「心」とは何なのかを追及した学問だということが伺えますね。
もちろん、このような言葉が明確にされる以前から心については考えられてきました。
しかし、心理学が「科学」として独立したのはほんの今から百数十年しか経っていないのです。
ちょっと意外ですね。
心については色々考えられてきましたが、証明する事がとても難しい事からこのような歴史しかないのだと考えられます。

心理学は19世紀にドイツで誕生しました。後に「心理学の父」と呼ばれたW・ヴントは本当の専門は生理学だったそうです。
しかし生理学はこの時代に衰えてきていて、哲学の教授となりました。
結果的にこの転身が心理学につながっていったといわれています。
なぜならば、「人間とは何か」という哲学的関心と、生理学という自然科学の方法が結びつく事となったからなのです。
1879年に看板を掲げた「心理学実験室」は、全て彼のポケットマネーによるものでしたがここから近代の心理学は始まったんです。

彼のもとで心理学の講座で学んだ学生から、多くの心理学者が巣立っています。
その多くがアメリカ人であった為、ドイツで生まれた心理学の発展はアメリカで進んでいく事に繋がっていきます。



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2008年09月20日

心理学ブーム

近年は、ずっと「心理学ブーム」なのではないでしょうか。
確かにテレビ番組でも心理学を取り上げたりすることも多く、カウンセラーの資格をとる為の講座などが多く出てます。
しかし、少し前までは心理学などというと「うさんくさいもの」として捕えられ、新興宗教などと相まってあやしまれてましたよね。
では、なぜ今このようなブームが起き続けているのでしょうか。

今の日本は深刻な戦争や飢餓に襲われているわけではありません。しかし、安定していた景気も後退し雇用不安や老後への不安などが噴出している時代になっています。
そのように将来が見えにくい時代になっています。
そのため、将来を悲観したような事件が起こるなど、相手の心を求めるあまりに極端な行動に走ってしまって犯罪行為を起こしてしまう例も多々あります。

誰もが心のよりどころを求めているんですね。
しかし宗教などに頼るのはうさんくさい。
そんな中で私たちは何を心のよりどころにするべきなのか、ということをみんなが模索しているのでしょう。
その模索する選択肢のなかに心理学も含まれて、そして心理学を学ぶ人や学びたい人が増えているのでしょう。

もちろん、心理学が全ての人の心のよりどころになるわけではありません。
しかし日々相対する相手の心を知りたい、その仕組みはどうなっているのかという思いから心理学を学ぶ人や講座が増えているのでしょう。
人の心に興味がある、という人も多いのでしょうけれどもね。

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2008年09月15日

現代における心理学の必要性

2008092044312_2.jpg私たちが生きている世界には、どんなに小さくても必ず「社会」が存在します。
社会があるからには、必ず対人関係というものも生まれます。
人間関係が希薄になっている今、相手が自分をどう思っているのかを過剰に気にし過ぎたり、逆に気にしなさ過ぎたり、ということが起こってきているのではないでしょうか?
そして、「自分の事をわかってくれない」と思いこんでしまって事件を起こしてしまう!ということが現在おきているように思えます。

そんな中で相手の心理を知りたいという事や、何故そのような行動をしてしまうのか、という事を知りたいという事から心理学を学びたいという機運も高まっています。
「心」という形のない不安定なものの正体は一体、何なのか、どういう構造になっているのか、などという事を知りたいと思っているのですね。
巷では、心理学講座も手軽に開かれたりしています。

しかし心理学自体について、なかなか初心者にはわかりにくいように思います。
恋愛についての心理学、犯罪についての心理学、精神心理学、発達心理学などなど。
本当に色々な心理学があり、そのそれぞれが独立している為、初心者にはとてもわかりにくくなっています。
人間の心理についてはとても興味があるのに、なかなか心理学の講座を受けるまでには踏み込めないでいる。
そんな人のために、心理学講座を受ける前に、できるだけわかりやすく心理学について述べていこう、と思っています。


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