その中からヴントの学説を攻撃し、新たに学説を立ち上げた学者達が出てきました。
その中の一人がJ・ワトソンです。
彼は、「意識」というものは目に見えない。見えないものは確かめようがない。確かめようがないものは科学としては失格だという考え方からヴントを攻撃したのです。
そして外から与えられた刺激(測定可能)に対し、どんな反応(これも測定可能)をしたか、という事に基づいて人間を研究していけばいいと考えました。
このように行動だけを科学の対象とする考え方を「行動主義」を呼んでいます。
1913年に書かれた「行動主義者の見た心理学」という論文で脚光を一躍浴びたワトソンはアメリカの心理学に大きな衝撃を与えました。
彼は若かったのですが、この論文が脚光を浴びたのちにアメリカ心理学会の会長にまでなったのです。
いかに彼の理論が歓迎されたかが分かるエピソードですよね。
今日、一般的な心理学の講座に使われる教科書に「心理学とは『行動の科学』である」と定義されていますが、その出発点には彼の主張があるのです。
フロイトの精神分析学により無意識のダイナミズムを重視したのが「第一の心理学」という事になるのに対し、ワトソンの主張は「第二の心理学」と呼ばれています。
講座などの勉強でも必ず出てくる主張です。

