2008年10月19日

戦後日本の心理学

2008100340053_3.jpg心理学は大きく分けると「実験心理学的方法」と「臨床心理学的方法」の二つがあります。
今、一般の大学で心理学の講座を専攻すると、卒業論文では実験とその結果の統計的な解析という手順を踏む事を求められることが多いのです。
これはヴントから始まる心理学、つまり実験心理学の伝統に基づくものです。

第二次大戦後、日本にはいろいろな面でアメリカの圧倒的な影響下におかれます。進駐されたわけですからね。
そして当然心理学も例外ではありません。
前に示したような、ワトソンなどの影響がはっきりでてきます。
今の日本の心理学の講座で使われているような教科書は、「心理学とは行動の科学である」という定義から始まっているものが多いですが、これはそれが端的にあらわれたものですね。
ヴントの意識の心理学や、フロイトの無意識の心理学を否定する、アメリカの行動主義心理学の影響によるものなのです。

しかし、心の治療を目的とする臨床心理学においては、アメリカの影響下におかれたとしてもその実験心理学を否定し、東洋思想を基盤とする独自の心理学が発展する余地が残されました。
日本はアメリカの占領下におかれたとはいえ、東洋ですし。
禅の精神は日本にありますし、いわゆる「悟り」といわれる超越的体験が受け入れられた土壌だったこともあるでしょう。
それを応用して、心の病に対応していくことが考えられたのは当然だったのでしょう。

ある意味、マズローなどが唱えたトランスパーソナル心理学の先駆けといえる展開が見られたのです。



posted by やましん at 09:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。